コラム*食品と薬の違いについて

薬は「医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律」という厳しい法律に基づいて,「人間」が服用した場合の有効性や安全性について確認したうえで,厚生労働省が認可したものです。たとえ一度認可されたとしても,新たな副作用が確認された場合はには,すぐに厚生労働省に報告して安全対策を講じることが義務付けられています。また,この法律により,許可されたもの以外は効能/効果(例えばがんが小さくなる)を表示することはできません。もしある食品に「がんが小さくなります」と表示があったとすれば,法律に違反したことになります。

ただその一方で,食品の中に一般の食品と別扱いをされるものとして「保険機能食品」があります。

「保険機能食品」には,「栄養機能食品」と「特定保健用食品(トクホ)」と「機能性表示食品」があります。「栄養機能食品」とは,お年寄りなどで十分に食事が取れないときに,必要な栄養成分を補給・補完する食品です。カルシウムやビタミンなどのサプリメントの一部もこれに含まれます。これが本来のサプリメントと呼ばれるものです。一方,「特定保健用食品(トクホ)」とは「お腹の調子を整える」などの生理的な働きがあるものです。医学的・栄養学的に効果が期待できる基準を満たしている食品を,消費者庁が指定したものです。「機能性表示食品」は事業者の責任において機能性を表示した食品で,その機能性については,「トクホ」と異なり消費者庁長官の許可を得たものではありません。いずれにしても,医薬品のような厳しい基準で効果や安全性が確認されたわけではありません。ですから当然のことながら,乳がんの予防効果のあるトクホは存在しません。

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