2016年 班研究班員募集のお知らせ
1. 研究課題
「日本人乳癌患者のBone Healthに関する研究」
2. 研究の目的
近年、日本では閉経後乳癌患者が増加している。これらの患者でおこる骨代謝異常は、年齢に依存して進行するだけでなく、補助薬物療法によって進行する場合もあり、有効な対応を怠ると骨折等の骨関連事象が増加し、予後の悪化にも繋がる。また、原発乳癌の骨代謝関連遺伝子の発現と乳癌の予後に相関が認められるといった報告もある。このように乳癌患者のbone healthは重要ではあるが、国内における系統的な研究報告は極めて乏しい。そこで以下のような班研究を行う。
1. 国内における乳癌患者のbone health対策の現状を把握:乳癌学会評議員を対象として、術後乳癌患者に対する骨密度測定、骨代謝マーカー測定、骨粗鬆症治療の適応と実施実態のアンケート調査を行う。さらに、骨転移症例に対するBone modifying agents (BMA)の実態調査も行う。
2. 乳癌患者の原発巣における骨代謝関連遺伝子の発現と予後との関連:再発乳癌と同時期の無再発症例のRANK、RANKL、OPG、RUNX等の発現を後方視的に検討する症例対象研究を行う。
3. 骨吸収抑制薬によるアロマターゼ阻害薬 (AI)誘発骨代謝異常の抑制効果の検証:新規に乳癌術後AI療法を開始する骨密度が正常な患者を対象に、デノスマブ60mg投与群と無投与群とにランダマイスし、開始時と6か月と1年後の骨密度、骨代謝マーカーの2群間の変化の違いを前向きに検討する(多施設共同非盲検無作為比較試験)。
3. 研究期間 : 2016年度より2年間
4. 班 構 成 : 10名以内
5. 選考方法 : 学術委員会が選考し、理事会にて決定する
6. 研 究 費 : 班に対し1年間200万円 (計400万円)
7. 研究発表 :
1. 中間報告 第25回日本乳癌学会学術総会(2017年)
2. 最終報告 第26回日本乳癌学会学術総会(2018年)
3.「Breast Cancer」に班研究終了後1年以内に投稿
8. 応募方法 :
・申請用紙をメールにて事務局に申請する。 ←クリックでメールを起動
・応募者は個人名(1名)
9.応募は締切ました:2016年1月31日(必着)
10.申請用紙送付先:
東京都中央区日本橋3-8-16ぶよおビル3F
日本乳癌学会 学術委員会宛
2016年 第22回日本乳癌学会研究奨励賞のお知らせ
若手研究者を奨励するために、乳癌関連の研究に対して日本乳癌学会研究奨励賞を設けています。
奮ってご応募下さい。
1. 対 象:本邦で行われる研究であること
2. 応募資格:3年以上の日本乳癌学会会員歴を有する者(2016年1月31日現在、会員であること)
申請時40歳以下(2016年1月31日現在、満40歳以下)
3. 申請方法:学会指定の申請用紙(事務局に請求)に所定事項を記入して提出
(代表論文3編以内の別刷を添付すること)
4. 応募は締切ました:2016年1月31日(必着)
5. 選 考:学術委員会が3人以内の候補者を選考し、理事会にて決定する
6. 表 彰:受賞者に賞状と賞金30万円(学術総会において、研究内容を報告していただきます。)
7. 選考発表:2016年 第24回日本乳癌学会学術総会
8. 応募方法:
申請用紙をメールにて事務局に申請する。
←クリックでメールを起動
9. 申請用紙送付先
東京都中央区日本橋3-8-16ぶよおビル3 日本乳癌学会 学術委員会宛