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その他お知らせ・学会からのお知らせ

会員の皆様へ
ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫についての連絡(初報)
(BIA-ALCL:Breast Implant-Associated Anaplastic Large Cell Lymphoma) NEW

1.ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫とは

(以下BIA-ALCLと略します)
BIA-ALCLは、乳房再建術または乳房増大(豊胸)術でブレスト・インプラント(ゲル充填人工乳房)を挿入された方に生じる、T細胞型非ホジキンリンパ腫の中でも稀な型の一つです。2016年のWHOの分類において、ブレスト・インプラント関連のALCLとして、他のALCLと異なるカテゴリーに分類されました(BIA-ALCL)。1 BIA-ALCLは他のALCLと異なり緩徐に進行します。BIA-ALCLは非常にまれな疾患であり、BIA-ALCL診断例で最も多いのは、遅発性・持続性の漿液腫のためにインプラント交換手術が施行されたときにリンパ腫細胞が発見された症例です。
多くは局所治療完全被膜切除とインプラントの抜去のみで軽快し、化学療法や放射線療法は要さないとされていますが、治療の開始が遅れて死亡した症例も報告されています。2,3

2.BIA-ALCLの発生頻度

現在発表されているBIA-ALCLの疫学的調査によりますと、罹患率はインプラント挿入症例10 万例当り、年間0.1 ~ 0.3 件と推定されています4。本調査では、症例数が限られているため、発症率が過小評価されている可能性があります。一方、米国形成外科学会(ASPS)の報告では、米国における生涯罹患リスクは、1/30,000と推察されています5。また、オーストラリアおよびニュージーランドからは、1/1,000-1/10,000と報告されております。しかし、これまでにアジア人(米国内に在住するアジア系住民を含む)での報告はなく、この違いは、地理的または遺伝的傾向を示している可能性があるとされています5
日本乳房オンコプラスティックサージャリ—学会(JOPBS)は日本形成外科学会や日本乳癌学会と協力して、ASPS主導の全世界登録システム(PROFILE:21か国加盟)で真の発現率を調査して評価を進めていきます。現在(2017年5月まで)126例の症例が登録されています。会員の先生方には症例報告にご協力くださいますようお願い致します。
ALCLは、他の人工物(整形外科用インプラント、歯科インプラント、注入ポート等)埋入症例でも報告されています。

(参考情報)
他の疾患のリスクを示します。
乳癌の生涯罹患リスクは9%(11人に1人)6。局所再発率は乳房温存療法で5~20%、乳房切除術で2.3~18%と言われています7


※国立がん研究センターがん情報サービス 累積罹患リスク(2012年データに基づく)6

3.BIA-ALCLの原因と予防策

乳房再建術、増大術、シリコーンインプラント、生理食塩水インプラント、ポリウレタンインプラントから症例報告があります。これまでのところテクスチャードタイプの使用例での発症が報告されている一方で、スムースタイプのインプラントのみを埋入した症例での報告はありません。しかしながら、これまでの情報ではスムースタイプでの発症を完全には否定できません。

現時点で、明確な原因は確認されていませんが、免疫反応、遺伝的要因、“Biofilm” 等の関与が疑われています。
一般的な事項ではありますが、引き続き周術期における感染対策(術前抗生剤投与、皮膚消毒-術中清潔操作、インプラント埋入前のポケット洗浄、インプラントの汚染・菌付着防止)を徹底してください。

4.BIA-ALCLへの推奨される対応

インプラント挿入術後の患者に対しては、引き続きこれまでと同様のケアとサポートを提供してください。
もっとも多くみられる臨床所見は、インプラント留置から遅れて発症するインプラント周囲の漿液腫(術後1年以上)です。他の遅発性症状としては、疼痛、腫瘤、腫脹、非対称性、潰瘍等があります。
FDAは現時点では無症状の患者や他の異常のない患者における追加のスクリーニング検査およびインプラントの予防的摘出を推奨しておりません。本邦では、ガイドライン8,9により2年に1回の画像検査が推奨されており、これを継続してください。

【現時点で推奨される事項】

  • インプラントの手術を受ける方には、BIA-ALCLの可能性を説明してください。
  • 患者・ご家族様用説明文書の参考例を、学会で用意しています。
  • インプラントが挿入されている方には、乳房を定期的に自己検査し、変化が見られた場合は受診するよう指示して下さい。
  • 遅発性(術後1年以上)、持続性のインプラント周囲漿液腫を発症した症例では、BIA-ALCLの可能性を考慮してください。(インプラント埋入から発症までの期間は、平均8年、2~28年との報告があります。1
  • 症例の中には、被膜拘縮や乳房インプラント近傍の腫瘤を主訴に受診した例があります。
  • BIA-ALCLが疑われる患者は、専門医とともに以下の検査をおこない、診断を進めてください。

【検査項目】インプラント周囲貯留液のエコー下穿刺 細胞診 免疫染色(T細胞マーカー、CD30、ALK) フローサイトメトリー
(詳しくはNCCNガイドラインをご参照ください)

  • BIA-ALCLを疑った段階で、対応が難しい場合は、学会へ報告いただければ、状況に応じて助言を行います。
  • BIA-ALCLが確定した症例は全て、速やかに日本乳房オンコプラスティックサージャリ—学会(JOPBS)に重大有害事象として報告してください。場合により学会から追加情報を照会することがあります。学会は、報告者と患者の氏名の秘密を保持します。

また、学会より、PROFILEへの全世界登録を行います。この登録により症例データをさらに包括的に把握でき、BIA-ALCLの原因究明に役立つと考えられます。

  • 集学的医療チームを組織し、その患者に合わせた治療計画を立ててください。
  • 病変が被膜に限局する場合は、被膜の完全切除およびインプラント抜去のみで、化学療法・放射線療法なしに、経過観察を行います。まれではありますが、乳房実質あるいはリンパ節転移を伴う症例では、ALK陽性全身性ALCLと同様の急速な経過をたどることがあります。

関連情報

[BIA-ALCL疑い症例に対する検査・治療アルゴリズム] 11.12

  

References:
  1. Swerdlow SH, Campo E, Pileri SA, et al. The 2016 revision of the World Health Organization classification of lymphoid neoplasms. Blood. 2016 May19; 127(20):2375-2390
  2. Kim B, Predmore ZS, Mattke S, et al. Breast implant-associated anaplastic large cell lymphoma: Updated results from a structured expert consultation process. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2015 Feb 6; 3(1):e296.
  3. Clemens MW, Medeiros LJ, Butler CE, et al. Complete surgical excision is essential for the management of patients with breast implant-associated anaplastic large-cell lymphoma. J Clin Oncol. 2016 Jan 10; 34(2): 160-8.
  4. de Jong D, Vasmel WL, de Boer JP, et al. Anaplastic large-cell lymphoma in women with breast implants. JAMA2008 Nov 5; 300(17): 2030-2035.
  5. American Society of Plastic Surgeons. Breast Implant Associated Anaplastic Large Cell Lymphoma (BIA-ALCL) By the numbers, and what they mean.
    https://www.plasticsurgery.org/for-medical-professionals/quality-and-registries/bia-alcl-by-the-numbers (2017.05.26)
  6. 国立がん研究センターがん情報サービス 累積罹患リスク(2012年データに基づく)http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html(05.26)
  7. 日本乳癌学会. 乳癌診療ガイドライン1治療編 2015:213
  8. 日本形成外科学会ブレストインプラントガイドライン管理委員会. 外傷・先天異常に対する乳房再建、ならびに乳房増大を目的としたゲル充填人工乳房および皮膚拡張器に関する使用要件基準. 2014.
  9. 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会ガイドライン作成委員会. 乳癌および乳腺腫瘍術後の乳房再建を目的としたゲル充填人工乳房および皮膚拡張器に関する使用要件基準. 2013.
  10. American Society of Plastic Surgeons. BIA-ALCL Summary and Quick Facts. ASPS-ASAPS Update.
    https://www.plasticsurgery.org/for-medical-professionals/quality-and-registries/bia-alcl-summary-and-quick-facts (2017.05.26)
  11. Clemens MW, Nava MB, Rocco N, et al. Understanding rare adverse sequelae of breast implants: anaplastic large-cell lymphoma, late seromas, and double capsules. Gland Surg. 2017 Apr; 6(2): 169–184.
  12. NCCN clinical practice guidelines in oncology T-cell lymphomas version 2.2017-february 21,2017
  13. Miranda RN, Lin L, Talwalkar, et al. Anaplastic large cell lymphoma involving the breast: a clinicopathologic study of 6 cases and review of the literature. Arch Pathol Lab Med. 2009 Sep; 133(9):1383–90.
  14. Clemens MW, Miranda RN. Commentary on: Lymphomas associated with breast implants: A review of the literature. Aesthet Surg J. 2015 Jul; 35(5): 545-547.

 


日本乳癌学会会員の皆様へ
乳癌の生涯罹患リスクは9%(11人に1人)6。局所再発率は乳房温存療法で5~20%、乳房切除術で2.3~18%と言われています7

最新の医薬品安全性情報にアクセスするためにPMDAメディナビにご登録ください!  NEW

 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)では、医薬品・医療機器等の安全性に関する重要な情報が発出された際に、迅速に電子メールでお知らせする無料サービス「PMDAメディナビ」を提供しています。
 厚生労働省も、「厚生労働省緊急安全性情報」をはじめとした医薬品・医療機器等の安全性上の重要な情報を、PMDAメディナビで配信することとし、登録を推奨しています。
日本医師会からも、PMDAメディナビの登録を推奨していただいており、現在、多くの医療関係者にご登録いただき、日常の業務に活用していただいております。
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〔問い合わせ先〕
PMDA安全第一部 リスクコミュニケーション推進課
E-mail: push-master@pmda.go.jp

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会員専用ページのリニューアルの予告案内 NEW

会員 各位

今年8月に乳癌学会ホームページの大幅な改定を行いましたが、会員専用ページ(ログインサイト)についても、情報活動の向上と会員サービスの改善を目的に、全面リニューアルを12月に実施する事になりました。
下記の要領で、会員専用ページの移行を図りますので、ご協力をお願い致します。
また、会員ページの裏付けとなる会員システムが変更となることにより、これまで年会費の支払いをゆうちょ銀行への振込でお願いしていましたが、来年からは、ゆうちょ銀行に加えコンビニエンスストアからの振込も可能となります。
新たな会員システムを用いての会員サービスを随時追加してまいりますので、会員システムの移行作業についてもご理解を賜ります様、お願い致します。

・新会員専用ページ開設日:2016年12月中旬見込み
・会員システム移行作業期間:12月1日(木)~開設日(12月中旬)
11月30日現在で登録されている会員データを新会員システムに移行します。12月1日以降の現会員システムへの変更情報は新会員システムに反映されませんので、12月1日以降の会員情報、パスワードの変更はご遠慮ください。 新規入会のお申込は12月1日以降も受け付け可能ですが、処理に時間を要しますので、ご了承ください。

以上

平成28年11月14日

一般社団法人日本乳癌学会
理事長   中村 清吾
総務委員長 津川浩一郎

乳がん検診の精密検査実施機関基準 NEW

乳がん検診の精密検査実施機関基準を日本乳癌学会・日本乳癌検診学会の共同により作成しました。

上記PDFpdf

キャリアとして考える – 乳腺専門医 パンフレット NEW

男女共同参画委員会作成「キャリアとして考えるー乳腺専門医」パンフレットを掲載します。
学生や研修医への乳腺専門医紹介用パンフレットとしてご活用ください。

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 臨床試験グループ代表者会議 開催

ご発表いただける臨床試験を募集いたします

日本において、乳癌に関する前向き臨床研究を高い質を保ちながら効率的に進めることを目指して、日本乳癌学会の臨床試験小委員会にて議論を重ねて参りました。今年(2016年)は第24回日本乳癌学会総会(東京ビックサイト)に合わせて意見交換の会の場として臨床試験グループ代表者会議を開催いたします(正式プログラムが終了後の6/18(土)15:00より)。
当代表者会議では、全国の地域グループで行っている第2相、第3相試験についてご発表いただき、進捗の悪い試験は改善策を、第2相試験で既に素晴らしい結果が出ている試験では今後の第3相試験への道筋を参加者全員で討議したいと考えています。
また発表はせず参加のみでも結構です(その場合は各臨床試験グループから上限3名までとさせて頂き、事前登録をお願いいたします)。
乳癌学会の立ち位置は各臨床試験グループの“仲人役”と考えていただければわかりやすいかと思います。地域の臨床試験グループで困っていることを解決するために、情報共有の場を設定し、解決策を見つけるお手伝いをさせていただければと考えています。
 
発表、または参加を希望される方は下記必要事項を記載の上、乳癌学会事務局 臨床試験小委員会宛まで郵送またはFAXでお送りください(当日の各発表は10分を予定しています)
 
 送付先 日本乳癌学会 事務局内 臨床試験小委員会
    〒103-0027 東京都中央区日本橋3-8-16ぶよおビル 3F
    TEL:03-5542-1555  FAX:03-5542-1554

 締め切り 2016年5月20日(金)
 
1.  試験グループ(恒常的グループ名or 大学関連であれば大学名など)
2.  発表者名(参加のみの場合は参加者名)
3.  発表者所属(参加のみの場合は参加者所属)
4.  発表試験名(参加のみの場合は以下は不要です)
5.  試験デザイン(第1相、2相、3相、コホートなど)
6.  試験シェーマ
7.  現在の進捗(登録開始前、登録中、登録終了解析前、解析・発表後など)
8.  相談内容(インターグループ試験の相談、登録促進案、第3相試験への展開など)

 日本乳癌学会 臨床試験小委員会委員長 向井博文

 日本乳癌学会へのご寄付のお願い

 乳癌は、1994年より女性の癌罹患率のトップとなり、年間の罹患者数は60000人を超え、死亡者数も10000人に上り、国全体で取り組むべき重要な悪性腫瘍になっています。

欧米では、20年以上前から、この問題の解決に向けて、ピンクリボン活動を含めて、様々な社会貢献活動が行われ、最先端の研究に対する助成や、若手研究者の育成の支援が行われてきました。  
日本乳癌学会は、乳癌を中心とする乳腺疾患の診断、治療に従事する医師(外科、内科、放射線科、産婦人科、病理診断科等)、看護師、薬剤師などから構成される学会です。

現在会員数は、約9500名(そのうち、医師は8000名)に上ります。その活動の一環として、乳腺疾患の診療に従事する専門医(約1000名)の育成や、専門施設の認定、重要な課題に対する調査研究を行っています。
そこで、当学会での研究活動、乳癌検診への啓発活動、若手医師の海外派遣や専門施設での研修の支援など、国民の皆様のさらなる付託にお答えするための資金として寄付をお願いする次第です。
もし趣旨にご賛同いただける場合には、下記のリンクから申込書をダウンロードしていただき、ご記載の上、当学会事務局までご送信下さい。

日本乳癌学会 理事長 中村 清吾

申込用紙 PDF pdf    または   Word word     ←2015年3月10日更新

 

 

日本乳癌学会会員の皆様へ:
乳癌の腋窩治療と放射線治療の現状に関するアンケート調査にご協力をお願いします。

 2014年度日本乳癌学会班研究として“センチネルリンパ節転移陽性乳癌における腋窩治療の最適化に関する研究”を行っております。ご存知のように、腋窩治療の考え方が大きく変化して、センチネルリンパ節が転移陽性でも、非センチネルリンパ節に転移がない可能性が高ければ、放射線照射を行い郭清省略する治療も議論されております。
班研究の一環として、現在の日本の乳癌の腋窩治療の実情を調べるために、“乳癌の腋窩治療と放射線治療の現状に関するアンケート調査”を理事会の承認の下で施行させていただくことになりました。今後の本研究の発展のために重要なデータが得られると考えております。また会員の皆様にも大変有意義な情報を提供できると考えています。
認定施設宛に調査用紙をお届けしておりますので、研究の重要性をご理解いただきまして、ぜひアンケートにお答えいただきたいと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

班長:井本 滋 (杏林大乳腺外科)
班員:山内智香子(滋賀成人セ放射線治療科)
   菰池 佳史(近畿大外科乳腺・内分泌部門)
   津川浩一郎(聖マリアンナ医大乳腺・内分泌外科)
   四元 大輔(相良病院乳腺科)
   和田 徳昭(国立がんセ東乳腺外科)
学術:石川 孝 (東京医大乳腺科) 

 

 遺伝性乳癌に関する日本乳癌学会としてのステートメント

 米国の人気女優アンジェリーナ・ジョリーさんが乳がん予防のために受けて話題となった遺伝性乳癌に関する事項、とくに乳房切除手術について多くの関心が寄せられています。今回、日本乳癌学会としてのステートメントを発表させていただきます。

「現在、遺伝性乳がん卵巣がんに関する検査及び、一連の医療行為(予防的な乳房切除術)は保険診療下で行うことはできません。しかし、保険診療ではない、自由診療というかたちでならば、同疾患に対する遺伝カウンセリングの体制が整った施設でのみ、遺伝学的検査を行うことは可能です。今後は、さらなる診療体制の充実を図るため、ただいま関連学会等と協議中です。指針が定まりましたら、改めてお知らせいたします。」

 


 

 日本乳癌学会入会、住所変更、会費、認定医申請、専門医申請についてのお問い合わせ

日本乳癌学会事務局
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-8-16 ぶよおビル3F
電話:03-5542-1555 FAX :03-5542-1554
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