国際委員会 2013お知らせ

  

日本乳癌学会 第1回 Travel Grant 受賞の言葉(ASCO)

 

聖路加国際病院乳腺外科 吉田 敦

皆さま、はじめまして、私は聖路加国際病院乳腺外科の吉田敦と申します。この度乳癌学会国際委員会より、第1回のTravel Grantを受賞させていただきました。このような素晴らしい名誉あるGrantを頂けましたことを、昭和大学教授中村清吾先生を委員長とする、日本乳癌学会国際委員会の先生方に、この場を借りまして感謝させていただきます。

このTravel Grantは40才以下の研究者であり、ASCOで口演、またはポスター発表の予定者であることが応募資格となる、乳癌学会国際部の初の試みであり、今回は私の他に2名の合計3名が幸運にもこのGrantを頂くことができました。

私は、石飛真人先生(大阪府立成人病センター)が班長をされた、2011年度の乳癌学会班研究の内容でIBTRの術式による予後への影響について “The prognostic impact from the difference of surgical procedure after ipsilateral breast cancer recurrence.” をGeneral Poster Sessionで発表させていただきました。

吉田谷芙美先生(聖路加国際病院)は “Clinicopathologic features of multiple phyllodes tumors of the breast.” というTitleで葉状腫瘍116症例のretrospective studyを行い、多発する葉状腫瘍は悪性でない可能性が高いことをGeneral Poster Sessionで発表されました。

また、増田紘子先生(現、国立病院大阪医療センター)は MD Anderson Censer Centerのフェローとして、トリプルネガティブ乳がんの7サブタイプの臨床的意義を検討する研究 ”Differential pathologic complete response rates after neoadjuvant chemotherapy among molecular subtypes of triple-negative breast cancer.” をOral Abstract Session で発表されました。
皆様既にご存じのことと思われますが、増田先生はこの研究でASCO Scientific Program CommitteeからBradley Stuart Beller Special Merit Awardにも選出されました。このAwardは、ASCO全演題の中で最も高いランクの演題を提出した第1位のフェローに与えられるもので、まさにASCOでの最高賞と言えるAwardです。

このGrantの表彰式が、ASCOの会期中に行われたJapan Nightで行われました。Japan Nightは日本乳癌学会、国際委員会が主催するこれも初の試みで、乳癌学会のInternational Advisory Boardの先生方をお招きし、日本人のASCO参加者との交流を行うことを目的に行われたカクテルパーティーです。

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↑Japan NightでのTravel Grant 受賞式にて:
左から、Geisler教授(ノルウェー)、Kneuer先生(オーストリア)、渡辺亨先生、吉田谷芙美先生、吉田敦先生、中村清吾先生、増田紘子先生、上野直人先生(MDアンダーソン癌センター)

会はASCOの第2日目の夜に、ASCOの会場であるMcCormick place からほど離れたループ地区に佇む、シカゴを代表するホテルであるThe Palmer House Hiltonで行われました。
International Advisory Boardとして、Andrew D. Seidman先生(Memorial Sloan-Kettering Cancer center)、Jurgen Geisler先生(Akersgus University hospital)、上野直人先生(The University of Texas MD Anderson Censer Center),William Gradishar先生(Northwestern University Feinberg School of Medicine)の4名の先生が参加され、そのほかにもMichael Knauer先生(Sisters of Charity Hospital, Linz)や日本乳癌癌学会の会員の先生を中心に約40名の参加者での会となりました。

私のような、留学経験のないものにとって、外国人の先生に話しかけるのは非常な勇気が必要で、普段は中々お話しすることも出来ませんが、中村清吾先生の、若い日本人研究者が、実際に外人の研究者と話をして、そのことが海外に留学するきっかけを見つける機会になれば、と言う思いが伝わるこの会では、アルコールの力にも後押しされ、親日的なAdvisory boardの先生方と、少し気楽にお話をする機会を持つことが出来、大変貴重な体験になりました。

私はASCOには初めての参加でしたが、約4万人が参加する非常に大きな学会で、まずその規模の大きさに圧倒されました。私は乳がんのセッションを中心に見学しましたが、発表内容も非常に質が高く、発表の目的が明確であり、「何がわかっていて、何がわかっていなくて、この発表で何が明らかになったのか。発表の問題点やLimitationが何なのか、それを解決するために次に何を考えるのか」が議論され、このように歴史が作られていくのかと、改めて感心し、日本の研究もこのような世界への貢献を考えて行っていく必要があると改めて強く感じました。

最後になりましたが、私がこのような機会をいただくきっかけになりました、私のMentorである、山内英子先生(聖路加国際病院)、林直輝先生(聖路加国際病院)に謝辞を申し上げたいと思います。

2013年07月16日掲載

 

国際学会開催一覧 2013年

会期 学会名 開催国 抄録〆切
01/17(木)~01/18(金) 5th Breast –Gynecological International Cancer Society 2013 エジプト(カイロ)
02/05(火)~02/07(木) 24th International Congress on Anti-Cancer Treatment フランス(パリ) Closed on November 12, 2012
http://www.icact.fr/index.php
02/07(木)~02/08(金) 3rd International Congress of Breast Disease Centers 2013 フランス(パリ)
http://www.uicc.org/3rd-international-congress-breast-disease-centers-2013
03/06(水)~03/09(土) 66th Annual Society of Surgical Oncology Cancer Symposium (SSO2013) アメリカ(ワシントンDC) Poster Contest Posters Uploaded: February 4, 2014
http://events.jspargo.com/SSO13/public/enter.aspx
03/13(水)~03/16(土) 13th St. Gallen International Breast Cancer Conference 2013 スイス(ザンクトガレン) closed on 15th December 2012
http://www.oncoconferences.ch/
03/22(金)~03/24(日) Asian Oncology Summit (AOS)
*Held in conjunction with the 9th Annual Conference of OOTR
タイ(バンコック) Februray 4, 2013
http://asianoncologysummit.com/
04/06(土)~04/10(水) American Association for Cancer Research Annual Meeting 2013 (AACR) アメリカ(ワシントンDC) Regular Abstract submission:November 15, 2012.
Invited Abstract submission:January 4, 2013.
Education Book manuscripts:January 15, 2013.
Late-Breaking Abstract submission: January 28, 2013.
http://www.aacr.org/home/scientists/meetings–workshops/aacr-annual-meeting-2013.aspx
05/31(金)~06/04(火) American Society of Clinical Oncology Annual Meeting 2013 (ASCO) アメリカ(シカゴ) February 5, 2013
http://chicago2013.asco.org/
08/25(日)~08/29(木) International Surgical Week (ISW2013) フィンランド(ヘルシンキ) Closed on January 7, 2013
http://www.isw2013.org/
09/07(土)~09/09(月) American Society of Clinical Oncology Breast Cancer Symposium 2013 (ASCO Breast) アメリカ(サンフランシスコ) Abstract Submission, Registration, and Housing will open in late March 2013
http://breastcasym.org/
09/22(日)~09/25(水) 2013 Annual Meeting of American Society for Radiation Oncology (ASTRO) アメリカ(アトランタ) February 15, 2013
https://www.astro.org/Meetings-and-Events/2013-Annual-Meeting/Abstracts/Index.aspx
09/27(金)~10/01(火) 2013 Amsterdam Cancer Congress
(organised in partnership with ECCO, ESMO, ESTRO, ESSO, EACR, EONS and SIOPE)
オランダ(アムステルダム) 未掲載
http://old.ecco-org.eu/Conferences-and-Events/ECCO-17-ESMO-38/page.aspx/218
10/06(日)~10/10(木) American College of Surgeons 2013 アメリカ(ワシントンDC) March 1, 2013
http://www.facs.org/
10/10(木)~10/12(土) Global Breast Cancer Conference (GBCC) 韓国(ソウル) January 28, 2013
http://www.gbcc.kr/main.asp
11/07(木)~11/09(土) Advanced Breast Cancer Second Internatonal Consensus Conference (ABC2) ポルトガル(リスボン) July 8, 2013
http://www.abc-lisbon.org/pagine-interne/welcome-2.html
12/10(火)~12/14(土) 36th San Antonio Breast Cancer Symposium アメリカ(サンアントニオ) 未掲載

 

日本乳癌学会第1回 Travel Grant 概要のご案内

このたび、日本乳癌学会国際委員会では、乳癌診療に携わる若手乳腺専門医が、積極的に海外に向けて研究成果を発信し、国際交流を深めるようになることを目的とし、その第一弾として、今年度ASCOでの発表者を対象に、Travel Grantを設けることを企画いたしました。募集要項は以下の如くです。

1.応募資格:応募時点で40歳未満の日本乳癌学会会員で、以下の要件を満たす者

(1) 現在、日本在住であること
(2) ASCOでの口演もしくはポスター発表予定者であること

2.募集人数:3名

3.Grant内容:1人当たり10万円

4.応募締切日:2013年5月15日(水)

5.応募方法:下記メールアドレス宛て抄録を送付。

jbcskokusai @ gmail.com ←クリックでメールを起動

メール本文に以下を記載のこと。
・ 氏名
・ 所属施設名/科名
・ 同 住所
・ 連絡先電話番号

6.選考方法:応募のあった抄録(氏名、所属はふせる)より、日本乳癌学会国際委員による審査。6月2日現地、国際委員会主催の 「Japan Night」 にて受賞者を発表。

  


 2013 ASCO での Japan Night のご案内

2013年6月2日ASCO会期中に、International Advisory Boardの先生方にお声をかけ、日本人のASCOでの発表者との交流を目的としたカクテルパーティを企画いたしております。

また、Travel Grant(別途ご案内をご参照ください)の表彰式も合わせて行います。

日時: Sunday, June 2, 2013
場所: The Palmer House Hilton (17 E Monroe St, Chicago, IL )
時間: 18:00 – 20:30 (scheduled)
参加費:$20

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