専門医制度委員会

お知らせ一覧

2019年06月14日   専門医制度規則・施行細則等および施設認定申請書類に関するお知らせ
2019年04月19日   【重要】専門医・指導医申請時の症例提出方法について
2018年04月06日   重要:乳腺専門医制度規則および要項の変更等に関するお知らせ
2017年06月14日   現制度と新制度における乳腺専門医の育成について:ここ1年の進捗状況
2017年02月16日   一部訂正とお詫び:乳腺専門医制度の規則ならびに要項に関するお知らせについて
2017年02月01日   乳腺専門医制度の規則ならびに要項に関するお知らせ
2016年05月31日   【重要】日本外科学会認定医から外科専門医/
日本外科学会認定登録医への移行に関する特別措置のお知らせ
 
2016年01月07日   専門医制度委員会からの「乳腺専門医」についてのお知らせ
2014年03月27日   アフィニトールの乳癌適応拡大についてを掲載

2019年6月掲載

専門医制度規則・施行細則等および施設認定申請書類に関するお知らせ

専門医制度規則・施行細則等、施設認定申請書類が一部変更となりましたのでお知らせいたします。
変更点は下記の通りです。

○専門医制度規則、資格認定施行細則、施設認定施行細則および乳腺専門医修練カリキュラムに関して

1.名称の変更

1) 委員会名の変更
2018年7月の委員会再編により委員会名が変更となりましたので、規則等の関連の項目・表記を修正いたしました。
(旧)地方創生、施設認定委員会→(新)認定委員会

委員会名の変更に伴い、専門医制度規則の「施設認定委員会」に関する章の削除及び「認定委員会」の章へ施設認定業務の追記、「試験問題作成委員会」の章番号変更いたしました。
※専門医制度規則:
第2章専門医制度委員会 第4条〔業務〕、第3章認定委員会 第5条〔業務〕の内容を修正、第14章施設認定委員会を削除、第13章試験問題作成委員会を第4章へ変更、 また上記章番号の変更により、第4章以下の章・条番号を修正しております。

2)「修練医」および「専修医」との文言が混在しているため、新専門医制度に合わせて「専攻医」に統一いたしました。

○施設認定申請書類に関して

1. 委員会名変更

2018年7月の委員会再編により委員会名が変更となりましたので、関連書類の表記を修正いたしました。
(旧)施設認定委員会→(新)認定委員会

2.申請要件の変更

1)関連施設で親施設の更新時期と違えて申請をされる場合の書類提出について、認定施設より「関連施設指導内容書類(施設9.10)」の提出が必須となります。
※親施設である認定施設は「関連施設指導内容書類(施設9.10)」に過去の指導実績を記載し、同封にて関連施設申請書の提出をお願いいたします。
関連施設より直接書類を提出された場合には受付いたしませんのでご留意ください。

2)認定(関連)施設内容説明書(施設2または関連2)、3.検査室の設備 検査体制  d.「乳房組織生検」→「組織生検」となります。

3)関連施設内容説明書(関連2)、剖検室の有無の記載を不要とし削除いたしました。
※関連施設のみとなります。

各書類につきましてはURLよりご参照願います。

専門医制度 規則:http://jbcs.gr.jp/member/specialist/s23010/
認定関連施設 申請のご案内:http://jbcs.gr.jp/member/specialist/s24010/
申請書類ダウンロード:http://jbcs.gr.jp/member/specialist/s24020/

2019年4月15日

【重要】専門医・指導医申請時の症例提出方法について

日本乳癌学会 専門医制度委員会

2019年度より専門医・指導医申請時の症例の提出方法を下記の通り変更いたします。

各種資格の申請をされる場合、変更点にご留意の上、申請書類を作成されますようお願い申し上げます。 また要件変更に伴い、申請書類に一部変更がございますので、申請書類作成の際は最新の様式をダウンロード下さるようお願いいたします。 各種資格のページ

1. 手術(NCD)症例の提出方法について

診療経験目録(様式あり)に加え、NCD登録症例は証明書類の提出が必須となります。

① 専門医新規

・NCD登録の症例(2012年1月以降の症例)

NCDの検索システムよりログインし、施設・術式ごとにリストを抽出し、提出する
リストの抽出方法手順は右記資料を参照  NCD症例抽出手順 新規PDF(新規)

なお未承認症例(申請当年の施行症例)が含まれている場合でも診療経験目録への施設責任者の署名捺印があれば承認と認めます。但し施設監査で虚偽が判明した場合は遡って施設認定を取り消されます。手術以外の申請に関しても同様の処分を科されます。

・NCD登録のない症例(2012年1月以前の症例)

従来通りの手術のリスト(診療経験目録に1例ずつ記載)を提出する。但し、施設監査を行い、提出書類に虚偽がないか確認します。
※施設監査の対象者は専門医試験合格者の中よりランダムに選ばれます。
虚偽が判明した場合、合格は取り消され、以後5年間の申請は認められません。
診療経験目録の用紙はNCD登録のあり・なしで異なります。

【対象症例:医師免許取得後、認定・関連施設における術者での症例、なお施設における勤務形態は常勤または常勤に準ずる勤務であること】

※手術以外の診断、化学療法、放射線療法が主領域の方は従来通りの症例提出を行ってください。
レポート30例、リスト70例を記載する、診断・手術・化学療法の混合は不可(手術なら手術のみ)

② 専門医更新、指導医新規・更新

・NCD登録の症例のみ

NCDの検索システムよりログインし、施設・術式ごとにリストを抽出し、提出する
リストの抽出方法手順は右記資料を参照  NCD症例抽出手順更新方法PDF(更新)

なお未承認症例(申請当年の施行症例)が含まれている場合でも診療経験目録への施設責任者の署名捺印があれば承認と認めます。但し施設監査で虚偽が判明した場合は遡って施設認定を取り消されます。手術以外の申請に関しても同様の処分を科されます
診療経験目録の用紙は手術領域・その他領域で異なりますのでご注意ください。

【対象症例:過去5年間の症例(2019年度の場合は、2014年8月~2019年7月または8月(※)の症例(※指導医新規は7月、更新は8月末)、術者/助手の別は問わない】

※手術以外の診断、化学療法、放射線療法が主領域の方で不足症例を手術で提出される際は、 NCD検索システムよりリスト提出が必須となります。
その他の要件は従来通りとなります。(レポート30例、リスト70例を記載する、主領域で50例以上必要、診断・手術・化学療法症例混合も可)

なお2014年より認定が開始となりました指導医資格ですが、今年度が初回更新となります。
申請要項および申請用紙を新たに掲載いたしましたので、指導医更新をされる方はこちらからダウンロードください。
※指導医の新規申請、更新の要件が認められた場合、専門医は自動的に更新されます。

*手術症例で対象となる術式は下記の7つの乳腺悪性腫瘍術になります。

OP0022 乳腺腺管腺葉区域切除術
NP0188 乳腺悪性腫瘍手術 2.乳房切除術 腋窩部廓清を伴わないもの
OP0028 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術)(腋窩部廓清を伴う)
OP0029 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術)(腋窩部廓清を伴わない)
OP0030 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(腋窩鎖骨下部廓清を伴う)(胸筋切除を併施しない)
OP0031 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(腋窩鎖骨下部廓清を伴う)(胸筋切除を併施)
OP0032 乳腺悪性腫瘍手術(拡大乳房切除術)(胸骨旁、鎖骨上、下窩など廓清併施)
2. 専門医および指導医更新時の症例提出免除について

専門医更新、指導医更新の際、通算3回以上更新をされ、4回目の更新申請の場合は症例(診療実績)の提出が免除されます。
該当者は症例に関する申請書類の添付が不要になります。

以上

 

2018年4月6日掲載

重要:乳腺専門医制度規則および要項の変更等に関するお知らせ

平成30年度より 乳腺専門医制度規則および要項について下記の項目が変更となります。
また要件の変更に伴い新要項・申請用紙を再掲載いたしました。申請の際は必ずご確認いただきますようお願いいたします。
尚、今回の変更は現制度についてとなりますので、ご留意ください。

各種資格:http://jbcs.gr.jp/member/specialist/

1)文言の修正、統一について
①【全資格共通】診療科区分の表記が「薬物療法」・「化学療法」、「放射線診断」・
 「画像診断」と混在していたため「化学療法」、「画像診断」に統一いたしました。
  上記により専門医制度規則、資格認定細則内の表記も変更になっております。
②【全資格共通】申請要項・用紙内の申請資格要件・手続き方法をそれぞれの項目に分け
  記載しております。
  旧申請書類とは順番が変更になっている箇所がございますのでご注意ください。

2)申請条件について
①【施設認定】施設認定の資格要件における「検査室および図書室が完備していること」から
 「図書館」を削除いたしました。
 上記変更により施設認定施行細則も一部変更になっております。
②【認定医新規・専門医新規】認定・関連施設での修練における「常勤」について、
 「認定・関連施設での修練は常勤であることが必要」としておりましたが、
  常勤に準ずる勤務である場合も修練期間として認定いたします。
  但し、勤務証明書を提出することが条件となります。

3)症例について
①【専門医新規】専門医新規申請では、100例の乳癌症例の記載を全領域リスト記載としておりましたが、手術以外の画像診断・化学療法・放射線治療領域では30例をレポート、残り70例をリスト記載といたします。
手術領域につきましては従来通り全例リスト記載となりますので、手術とその他領域で申請用紙が分かれます。
②【専門医更新・指導医】症例の混合について、手術症例+化学療法以外の領域の混合は認められておりませんでしたが、全領域混合を可能といたします。但し主領域で50例以上の申請が必須となります。
③【専門医・指導医・施設認定】化学療法・画像診断症例の条件を下記のように明記いたしました。
化学療法・・・殺細胞性抗がん薬に限る(ホルモン療法・分子標的療法のみおよびその併用は不可)
画像診断・・・組織生検で癌の診断のものに限る

以上

 

2017年06月14日掲載

日本乳癌学会会員の皆様へ

現制度と新制度における乳腺専門医の育成について:ここ1年の進捗状況

 日本乳癌学会(以下、学会)は、研修カリキュラムに基づく専門医・認定医制度を平成9年に開始し20年が経過しました。平成26年から新たな専門医制度を見据えて乳腺指導医の認定も開始されました。乳腺専門医の取得までに、学会の定める基準を満たす認定施設・関連施設において、認定医取得に2年、専門医取得にさらに3年の研修(通算5年以上)を要します。指導医は専門医を1回更新した場合に申請が可能です。平成29年4月現在、認定施設438、関連施設478、認定医1757名、専門医1484名(内、指導医671名)が認定されています。
 平成26年5月に設立された日本専門医機構(以下、機構)は、昨年7月に新理事体制(吉村博邦理事長)となり、改めて「専門医制度新整備指針」による専門医制度(http://www.japan-senmon-i.jp/program/doc/new_guideline.pdf)が示されました。この中で、基本診療領域(以下、基本)とサブスペシャリティ(以下、サブスペ)はサブスペ専門医検討委員会での協議を経て、基本が「専門研修プログラム整備基準」を機構に申請し、機構がこれを審査・承認することになりました。
 これまで乳腺専門医は機構の未承認診療域の専門医に区分され、19の基本と29のサブスペの専門医とは別に2回のヒアリングが行われましたが、その専門性と制度について今後審査を受ける予定でした。しかし、新たな整備指針によって、日本外科学会の専門医制度委員会、外科関連学会専門医制度委員会、サブスペ検討委員会での審議を経て、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、小児外科に加えて乳腺(外科)と内分泌外科の6つの専門医が外科専門医のサブスペとして正式に承認され、外科専門医と6サブスペを育成する「専門研修プログラム整備基準」が機構へ提出されました。乳腺専門医が機構の承認するサブスペと正式になれば、外科専門医からの専攻医は原則3年の研修で乳腺専門医の取得が可能となります。即ち、学会の認定医制度に基づく資格から、学会をサブスペとして認証する基本の専攻医が取得可能な資格へと変わります。
そこで、今後の方針と課題を述べます。

1)現制度の終了時期
 平成28年6月の学会定時総会にて、「平成28年度を以って現制度での乳腺専門医の育成開始を終了する。」ことが承認されました。即ち、昨年度学会に入会し専門医を目指して研修を始めた方が現制度での専門医取得が可能です。認定医取得まで2年ですが、1年間の猶予を見て平成30年度に認定医を取得された方は、その後3年間の研修を経て少なくとも平成35年度までに専門医を取得していただくことになります(図参照)。仮に本年度の入会者が現制度で専門医を取得することも可能ですが、5年間で研修期間を終え、かつ専門医の資格試験である筆記試験に2年以内に合格しなければなりません。一方、2年後の平成31年度から新制度によるサブスペが運用されれば、外科専門医を取得されている方であれば、現時点で学会の会員でなくても3年間の研修で乳腺専門医の申請が可能となります。

20170614

2)新研修カリキュラム
 新整備指針では、専門医制度としてプログラム制とカリキュラム制が認められています。プログラム制は専攻医が専門医を取得するまでに定められた研修が必要です。一方、カリキュラム制は研修に制限はなく、2つのサブスペの研修を同時に行うことも可能です。また、基本の専門医を取得する際の症例をサブスペの症例として加算することも可能となります。
 但し、新制度では施設・地域・勤務形態によって違いはあるものの、乳癌診療を専らとする乳腺専門医の育成が目的ですので、現制度より研修内容を明確に規定し経験することが必須要件となります。そこで、現制度を運営する専門医制度委員会とは別に、「新専門医制度小委員会」を発足させ新研修カリキュラムの作成を進めています。

3)現制度での専門医・指導医の新制度への移行と更新
 現制度で専門医・指導医を有する方が、新制度の開始とともに新制度における専門医・指導医になる訳ではありません。新制度の更新要件として、5年間に医療安全・医療倫理を含めた研修を重視した単位制(クレジット制)の導入を検討しています。現制度で専門医・指導医の方も新制度での更新に切り替えていただく必要があります。その時期として、平成30年度に専門医・指導医を取得した方が最初の更新となる平成35年度からの実施を想定しています。

4)現制度での認定医・認定施設・関連施設と新制度での基幹施設・連携施設
 新制度での乳腺専門医は、日本乳癌学会と機構が承認する資格となります。専攻医を育成する基幹施設・連携施設の認定は、都市と地方、大学病院・センター病院と一般病院での育成に偏りがないように配慮した上で学会が行うことになります。
 一方、認定医は日本乳癌学会が定める資格であり、新制度の開始とともに廃止される訳ではありません。但し、専門医取得の前段階としての認定医ではなくなりますので、今後の認定医・認定施設・関連施設の在り方について地方創生委員会が検討を進めています。

5)総合内科専門医、放射線専門医からの専攻医による乳腺専門医の育成
 これまで乳腺専門医は、外科、内科、放射線科などの関連各科の専門医・認定医が取得可能な資格でした。その内訳は、94%が外科医、6%がその他の領域です。新制度ではまず外科専門医からの乳腺専門医の取得が可能となります。しかしながら、乳癌の診断と集学的治療を鑑みる時、外科以外の基本の専門医が乳腺専門医を取得することは極めて重要な課題です。そこで、まず現在外科以外の乳腺専門医が新制度で更新可能となるように更新要件を検討しています。さらに、近い将来、総合内科専門医と放射線専門医のサブスペとして乳腺専門医が承認されるよう基本との検討委員会の設置について協議を開始する予定です。

平成29年6月
専門医制度委員会委員長
井本 滋

 

2017年02月16日掲載

一部訂正とお詫び:乳腺専門医制度の規則ならびに要項に関するお知らせについて
2月1日付で掲載いたしました「乳腺専門医制度の規則ならびに要項に関するお知らせ」につきまして誤りがございました。
「2. 指導医の申請について」にて診療経験(乳癌症例100例)の該当期間を 2017年度の申請では、2012年8月~2017年8月末の症例とお知らせいたしましたが、指導医の申請締切は7月末日となりますため正しくは2012年8月~2017年7月末の症例となります。
以上のように訂正するとともに謹んでお詫び申し上げます。

 

2017年02月01日掲載

乳腺専門医制度の規則ならびに要項に関するお知らせ

平成29年02月01日
専門医制度委員会
委員長 井本 滋

乳腺専門医制度の規則ならびに要項について変更がありましたので、周知事項を含めましてお知らせします。専門医制度関連の申請の際に、ホームページ上の申請書類をご確認下さいますようお願い申し上げます。

1. 名称の変更について
  1)平成28年9月の委員会再編に伴い、委員会名が変更されました。
  関連する規則・施行細則等の名称も変更致しました。
  (旧)資格認定委員会 → (新)地方創生委員会
   ※申請書類などの送付宛先は地方創生委員会となります。
  (旧)筆記試験問題作成委員会 → (新)試験問題作成委員会

 2)現行の規則に合わせて、名称を修正しました。
 「認定医・専門医制度規則」→「専門医制度規則」に修正

2. 指導医の申請について
 診療経験(乳癌症例100例)ですが、専門医更新の条件に合わせて、申請締切日からさかのぼっての5年間の症例が対象となります。2017年度の申請では、2012年8月~2017年7月末の症例が対象となります。

3.認定施設認定申請書の専門医の履歴書と勤務証明書の提出について(周知事項)
平成27年度より認定施設に勤務する専門医の氏名の記載に加えて、履歴書と勤務証明書の提出が必須項目となっております。

  以上

 

2016年05月31日掲載
【重要】日本外科学会認定医から外科専門医/日本外科学会認定登録医への移行に関する特別措置のお知らせ

日本外科学会の認定医の先生方:
日本乳癌学会専門医制度委員会からのお知らせです。
現在、日本外科学会では日本外科学会認定医の資格をお持ちの先生に対して、外科専門医もしくは日本外科学会認定登録医への移行を勧めています。
新制度に向けて、本年度限りの特別措置となります。
専門医機構の認める「乳腺専門医」は基盤学会の更新が条件とされる可能性があり、日本外科学会の認定登録医が消滅すると基盤学会の専門医であるべきという前提条件が崩れてしまいます。
できるだけ、外科専門医に移行していただくことをお勧めいたします。

下記の日本外科学会URLからご確認いただけますと幸いです。
https://www.jssoc.or.jp/procedure/acknowledgment/info20160210.html

 

2016年01月07日掲載
専門医制度委員会からの「乳腺専門医」についてのお知らせです(第1報)

1)はじめに
 日頃より、日本乳癌学会(以下、学会)の事業にご理解とご協力を賜り心から御礼申し上げます。ご承知のように、日本専門医機構(以下、機構)による新たな「専門医制度」が始まりました。2016年春には、19の基本領域の専門医(例:外科専門医、総合内科専門医、他)のプログラムが、機構並びに基本領域学会のホームページに掲示され、初期研修医2年目が応募し基幹病院が審査した結果、2017年度から専攻医による専門医研修が開始されます。

 基本領域の専門医を取得した後、さらに専門性を高めた専門医はサブスペシャリティと呼ばれます。現在の乳癌診療には、診断、手術治療、薬物治療、放射線治療、症状緩和など多面的な専門性が要求されます。これまで、学会による「乳腺専門医」は領域横断的に乳癌診療に携わる専門医像をイメージし育成して参りました。一方、機構による新たな「乳腺専門医」は、手術治療と薬物治療を主体とした専門医像を目指しています。その背景には、機構による「○○専門医」とは、何が出来る専門医なのか国民目線から見てはっきりと明示する必要があるからです。

 残念ながら、学会の「乳腺専門医」は機構において未承認診療域のサブスペシャリティに属しています。そこで、女性の悪性疾患の第一位である乳癌の専門医が機構の一員としていち早く承認され、これから「乳腺専門医」を目指す若手医師のキャリアパスとして魅力的な専門医像を構築して行くことが、理事会と専門医制度委員会の最重要課題です。
 去る10月14日機構と学会との「乳腺専門医」に関するヒアリングが行われ、専門医像が明確であるとの評価をいただきました。今後の展望として、2016年に機構による審査と加盟の承認、2017年にモデルプログラムの提示と施設群(基幹施設と連携施設)の認定、そして2018年(平成30年)から機構による「乳腺専門医」のための専攻医の研修開始を目指しています。

2)学会と機構による乳腺専門医の育成と更新についてのQ&A
 「乳腺専門医」はサブスペシャリティですから、これから機構による基本領域の専門医が5年先に誕生し、その後「乳腺専門医」の育成が始まる訳ですから、まだ大分先の話しではないかとお考えになるかも知れません。しかし、極めて重要な問題があります。それは、認定医制度に基づく学会の「乳腺専門医」の育成です。図1をご覧下さい。現在の「乳腺専門医」は、まず認定医取得に2年を、次に専門医取得に3年を要します。学会が認定した認定施設と関連施設でのカリキュラムに基づく研修システムで育成します。カリキュラムには修得すべき項目が記載されていますが、具体的な講習時間、講習記録、習熟度の判定は求められていません。一方、機構での「乳腺専門医」は、外科専門医(外科学会承認済み)と総合内科専門医(承認未定)を取得した医師が専攻医として、機構が認定した基幹施設と連携施設でのプログラムに基づく研修システムで育成します。即ち、具体的な講習記録、症例経験と習熟度の判定など詳細にカリキュラムを修得した成果が専門医取得の必須要件です。従って、専門医育成の制度が根本から異なるため、機構から見て、機構と学会の「乳腺専門医」が同じ質を担保した専門医と見なすことができません。以上から、専門医の育成のための移行期間(重複期間。図1の朱色の年度)が発生します。

図1移行期間 ←クリックでPDF表示

 そこで、現在あるいはこれから「乳腺専門医」を目指しておられる方、あるいは「乳腺専門医」を今後更新されます方に対するQ&Aをまとめました。但し、サブスペシャリティのプログラム整備指針が来年発行の予定ですので、未確定な部分があることをご理解下さい。今後、随時、学会ホームページ上でお知らせして参ります。

Q1 現在、乳腺専門医の修錬中ですが、「乳腺専門医」はどうなりますか?

A1 今後、3年以内は現在の制度で専門医が育成されますので、まず学会による「乳腺専門医」を目指して下さい。但し、機構による専門医制度が開始される前に、学会による「乳腺専門医」の呼称は変更される予定です(例:「乳癌学会専門医」)。

Q2 現在、認定医として修錬中ですが、「乳腺専門医」はどうなりますか?

A2 2015年あるいは2016年に「乳腺専門医」を目指して認定医の修錬を始めるために学会に入会された方までは、Q1と同様にまず学会による「乳腺専門医」を目指して下さい。但し、2017年以後は、機構による「乳腺専門医」が始動する予定ですので、機構が提示する基幹施設のプログラムに応募して「乳腺専門医」を目指して下さい。

Q3 学会での「認定医」「乳腺専門医」のカリキュラムで研修中ですが、認定施設と関連施設はどうなりますか?

A3 2016年に学会に入会し「乳腺専門医」を目指す方は、少なくとも5年間の修錬期間を要しますので、その間に現在の制度が変更になることはありません。しかしながら、機構との交渉によって、学会と機構との専門医育成に関する移行措置が認められれば、途中から機構による「乳腺専門医」の修錬に移行することも可能となります。但し、現時点で未定です。

Q4 現在、初期研修医(あるいは学生)で、将来は「乳腺専門医」も考えています。「乳腺専門医」はどうなりますか?

A4 国と機構の方針は、「全ての医師がまず基本領域のいずれかの専門医となる」ことにあります。乳癌の診療は「乳腺専門医」あるいは「がん薬物療法専門医」が担当しますので、機構のホームページを参照して応募して下さい。

Q5 学会の「乳腺専門医」ですが、外科専門医です。機構の「乳腺専門医」に移行できますか?

A5 はい。更新期間は、これまで同様に5年毎となります。但し、機構での「乳腺専門医」は乳癌の治療を行う専門医です。機構の専門医像とは、実際に診療を行っている「専門医」です。従って、臨床経験(手術治療、薬物治療)に加えて関連する講習会での受講歴が必須となります(1時間1単位として30単位)。但し、移行措置については未定です。

Q6 学会の「乳腺専門医」ですが、放射線科医です。機構の「乳腺専門医」に移行できますか?

A6 現時点でお答えできません。乳癌診療はまさにチーム医療の原点というべき領域であり、多くの放射線科医が「乳腺専門医」になられています。学会として、現在の「乳腺専門医」である放射線科医が機構の「乳腺専門医」としての更新を認めていただくよう交渉して参りますが、まずは放射線専門医ならびにそのサブスペシャリティを更新されますようお願いいたします。

Q7 基本領域の他にいくつかのサブスペシャリティを取得したいのですが、可能ですか?

A7 はい。但し、条件があります。A5でも述べましたように、機構の「専門医」とは、実際に診療を行っている専門医像をイメージしています。従って、基本領域とそのサブスペシャリティの2つが原則であり、さらにエキスパート(名称未定)としての専門性が認められる方針です(例、外科専門医、消化器外科専門医、食道外科専門医あるいは肝胆膵外科専門医)。これまでは各学会が独自に専門医の育成を行っていましたので、外科専門医、乳腺専門医、あるいは他の領域の専門医を、同時に平行して修錬し取得することが可能でした。しかし、今後は、それぞれの専門医を取得するためにはプログラムに基づいて2-3年の修錬を要しますから、いくつも取得することは理論上可能ですが、場合によって10年以上専攻医を続けることになります。従って、ライフワークとして医師として何をどうしたいのか、明確なビジョンが求められる時代になります。

Q8 学会による「乳腺専門医」はどうなりますか?

A8 これまでお答えしたように、第三者機関(機構)による専門医制度が日本の専門医制度の根幹となります。機構による「乳腺専門医」に移行できない方、あるいは移行したくない方は、学会の「乳腺専門医」として呼称を変更した「乳腺専門医」として学会がその専門性を認証いたしますが、いずれは廃止されることとなります。

Q9 学会による「認定医」「認定施設」「関連施設」はどうなりますか?

A9 学会による「乳腺専門医」の育成が終了した時点で、認定医として求められた要件も変わらざるを得ません。専門医制度委員会、理事会で「認定医」「認定施設」の将来像を検討して参ります。但し、「認定医」「乳腺専門医」を育成するための要件の一つでありました「関連施設」は廃止いたします。

Q10 不明な点が多く、もっと尋ねたいのですが、どうしたらいいですか?

A10 学会として、まず機構に加盟すること、次にモデルプログラム、カリキュラム始め必要なフォーマットを整備いたします。同時に、学会の「乳腺専門医」の制度の見直し作業を進めます。重要な点は、随時ホームページに掲載いたします。会員の皆様でまだメイルアドレスをご登録いただいていない方は、会員サービスとして学会情報をメイル発信する予定ですので、ご登録いただければ幸いです。

 

2013年04月03日掲載  「日本外科学会認定登録医」について −申請期間が平成25年9月2日まで延長されました−

日本乳癌学会理事長 池田 正
日本乳癌学会専門医制度委員長 岩瀬弘敬

日本外科学会の「外科専門医」は5年ごとの更新条件に研修実績(学会出席30単位)に加え、5年間に100例の手術実績が加わりました。一方、同学会の「日本外科学会認定医」は終身資格となり、今後はサブスペシャリティの基本領域の資格として認められなくなる予定です。
 
そこで、日本外科学会は、研修実績は満たすものの、手術実績が不足するために「外科専門医」を更新できなくなった者に、「日本外科学会認定登録医」を付与することとしました。そのためには5年ごとの更新に30単位の研修実績が必要です。また、直近の5年間に100例以上の手術実績を満たせば、その年度に「外科専門医」に復活申請できます。この登録の暫定期間が平成25年9月2日まで延長されたそうです。
 
「外科専門医」の更新が困難な先生方には、「認定登録医」の資格をお持ちになることをお勧めします。なお、現在は特例として「日本外科学会認定医」が研修実績(直近5年間の学術集会出席30単位)を満たせば「認定登録医」として登録ができます。
 
詳細は日本外科学会のホームページから「各種資格」→「認定登録医」にお入りいただき、一度は目にしておいてください。日本乳癌学会の専門医制度におきましても、現在は基本領域の専門医を持っている必要は無いのですが、将来的には基本領域の専門医(外科専門医)が必要となることも考えておかねばなりません。

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